今回は安田剛助先生作:漫画「じけんじゃけん!」の感想です。
試し読み読んで面白かったので買ってみました!
最近は新しい漫画買い漁るの楽しいわ。
てか「○○じゃけん!」とか一回言ってみたいよね。
この方言って広島弁?
どんな話?
頭脳明晰・スポーツ万能。多くの男子生徒の告白を断ってきた高嶺の花。
ミステリが絡むと人が変わったように熱くなる先輩「白銀百合子」
そんな彼女に一目惚れした戸入は、彼女が会長を務めるミステリ研究会に入会する。
君は推理の才能があるけん、私好みに育てちゃる
白銀百合子の表情豊かさが可愛い
一見クールそうに見える白銀百合子先輩だが、ミステリ研究会ではなかなかにポンコツっぷりを発揮する。
ミステリが絡めば目がハートになり、奇行にも走る。
このあたりは僕好みでいいキャラだなーと。
表紙を見た感じのクールさが微塵も感じられないこの姿にハマりますね!
特に各話の扉絵がアホっぽくて好き!
ひとつとして知性の欠片をうかがい知ることができない百合子の姿は笑える。
作者は実際にあのポーズをやって写真でも撮ってるんだろうかとかどうでもいいことを考えてみる。
また戸入くんのためにトリックを考えて、それを仕掛けているのを見られているなどなかなかのドジっ子ぶりは見もの。
わけのわからんミスリードで戸入くんをハメようとするんですが、その時の百合子の独り言や本物の銃を用意しているというくだりはなかなかツボ。
最後百合子が振り回してたのは銃?
あれでなにをしようとしていたんですか先輩!?
これは試し読みで読んだ話なんですが、まあこれを見て購入を決めたわけです。
時には自ら体を張ってトリックを仕掛けるのもかわいい。
そこまでしなくてもと言いたくなることでもやってみせる、これが百合子の生き方!
サブキャラがなかなか濃くてまったく飽きない
語尾にがんばって「ジャケン」を入れる百合子大好きアイリス。
親戚らしくミステリにも詳しいっぽいがなぜかミステリ研を落とされたかわいそうな人。
ポンコツっぷりはたしかに似ている。
しかし挙動がとにかく愛らしいのだ。
外国人キャラ枠は必要と言われている現代、「ジャケン」を言わせる作者さまありがとう。
僕、あらたな好きジャンルが増えました。
百合子に認められるよう奮闘するアイリスだが、そんな日はくるのだろうか……。
2巻以降の活躍に注目ですね。
オチが面白い
戸入の小学校の時の友人らしい四ツ名。
この回は陳述トリックの話だったんですが、
まさか漫画で叙述トリックを喰らうとは思わなかったよ。
互いに勘違いしながら話すアンジャッシュ回もなかなかよくできていた。
「恋のやつですか?」
というセリフを「故意のやつですか?」とミステリに無理やり脳内変換する百合子もすごい。
そして苺大福のオチは素晴らしかった。
百合子の大福を食べたのは一体誰かという話で、3人が必死に弁明するも……。
まさかああいうオチだとはね!
笑いと「なるほどなー」という色々なものが合わさった感情になりました!
まとめの感想
まさかヒロインがこんなにポンコツだとは。
表紙からは想像もできないであろう百合子の可愛らしいアホっぷり。
もっと上を目指そうポンコツヒロイン!
それにしても百合子の声が原由実さんで脳内再生されるの僕だけ??
たぶんアムネジアの夕子さんのせいだね。
で。
話の内容も、所々ミステリ用語が出てきて解説もあるので、地味に知識が増えていくのはありがたい。
やっぱ「非ユークリッド幾何学的」に物事を考えるって大切だよね!
また絵柄は賛否あるようですが、僕は好み。
シュールな表情を描くのはこういう絵柄はマッチする。
これから更に進化することを願ってます。
そして今でも十分面白いんですが、あとがきにあったように、戸入くんが戸入ちゃんだったらあと3倍売れてたと思う……。
四ツ名ちゃんを四ツ名くんにしてさ!!
先生。これで番外編頼んます!!