ライトノベル

ラノベ新人賞で最終選考落ちした経験と担当編集に聞いた話から、受賞するために必要なポイントをできるだけ詳しく書いていく

更新日:

wararwa

 
どこだとは言いませんが、僕は某大手ライトノベル新人賞で最終選考落ちし、それきっかけで担当編集さんが付いたことがあります。

最終選考というのは、試合でいう決勝戦みたいなもの。数百、数千作品から勝ち上がった数本の作品まで選ばれて、そこで認められれば受賞。晴れてプロ作家の仲間入りになれるという最後の場面。

僕はそこで落ちました。

 
だいたい最終選考作はレーベルによりますが2~5作品くらいまで絞られます。担当に聞いたところ、僕の作品は受賞させるかさせないか、もう一つの作品と最後の一騎打ちまで来ていたそうです…。

二人とも受賞させるか二人共落とすか。そんな感じで話し合いが行われたそうですが、僕だけ落ちました…。

 
Oh…

 
夢だったラノベ作家に一歩届かず。あれほど悔しい思いをしたことはありません。

僕はぶっちゃけそこで挫折し、それからその作品を改稿して以来ライトノベルは書いていません。

こんなところでブロガーやってます。

 
さて、前置きは置いといて、この記事ではラノベ新人賞で受賞に近づくためのポイントをいくつか書いていきます。

またあらすじとやプロットの書き方の例、というか実際に書いたやつも掲載します。

膨大な量のテキスト(1万文字以上)が打ち込まれますので、PCで読んだ方が目に優しいかもしれません。

これを読む注意点としては

新人賞を目指す人に向けた話
僕はプロではない
去年の話だ
レーベルによって多少変わるかも

そんな感じ。自分が賞を取ることを目指していた時にこんな記事があれば・・・という気持ちで書きました。
絶対に役立つはずなのでぜひすべて目を通してください。

よろしくお願いします!

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新人賞におけるラノベのタイトルの付け方

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タイトルの付け方はどうしたら良いのでしょうか。
「どうせ受賞したらタイトル変えられるからテキトーでいいんでしょ?」と思っている方は大勢いるでしょう。

 
それ、間違っています。

 
僕も驚いたのですが、タイトルはめっちゃ大切らしいです。1.2を争う大切な部分だと聞きました。
まずは読みたいと思わせるタイトルで下読みや編集者の興味を引かせる必要があります。

 

インパクトを残し、タイトルと内容をマッチさせよう

僕の場合、担当さんに「あのタイトルじゃなければここまで上がって来られなかった」と言われたほどです。

なにこれ面白そうじゃんということで読むモチベーションが上がるのだという。

マジか。

それほど大事な部分です。
ただし、当然タイトルと内容が一致している必要があり、「これイメージと違うな」となれば、それはそれでダメ。

「なんだこれ」と思わせるインパクトのあるタイトルを付けると同時に、内容とマッチさせる。

例えば、「妹のパンツかぶったら異世界行けました!」みたいなタイトルにしたら、パンツ要素は物語全体を通して必ず残さなければならないということです。

誰かの使用済みパンツ入手してかぶると元の世界に戻れるとかね(なにこれ面白そうこれで一本書くわ)。冒頭だけにパンツというアイテムを出してそれで終わりってのはダメです。

 
タイトルでどういう作品かわかるようにしなければならないのでなかなか難しいところですね。

出版されている作品はこの付け方に当てはまらない場合があるので全部参考になるわけではありません。自分だったら興味をひく、書店で手に取ってしまうようなタイトル決めを心掛けるようにしましょう!

 

タイトル決めのタイミング

これはおまかせです。

最初に面白そうなタイトルが思いつくならそれに沿った内容を書きましょう。僕の場合はこっち派ですね。書きたいイメージが先に出るのでそれに全部任せてしまいます。

最後に決める派の場合は、書いた内容に合う面白いタイトルを付けてあげましょう。

 
ちなみに僕はタイトルとのイメージと少し違ったらしく、完璧一致してたら受賞してたと言われたくらい。なら直すから受賞させてーな 泣

 

テーマ

物語の芯となる部分。この作品で何を伝えたいか(何がしたいか)を明確にします。

ここが一番見られているところだそうです。

 
例えば担当さんはこう言いました。

「ToLOVEるのテーマは何だと思います?」

僕は即答した。

「エ口です」と。

 

ひとつの個性を出すこと

この場合は漫画ですが、漫画も当然テーマがあります。

自分の作品は間違いなくこれを売りにしているということをはっきりさせましょう

言い換えると「これはこういう作品だ」というのを一言で言えないとダメということ。

リゼロだったら「異世界での死に戻り」
SAOだったら「ゲーム内のデスゲーム(1巻)」
このすばだったら「アホな女神とクズマさんとめぐみん!」

みたいな。担当さんはこのすばは「なろう」作品であり受賞作ではないためそこまでテーマは絞られていないけど、キャラが個性的で強力だと言っていました。引き付けられる要素があるのも個性であり重要です。

こんな風に既存の作品を思い浮かべてこの作品のテーマは何だろうと考えてみるのがおすすめです。

 

見せ場は作品のテーマを出す

僕は自分の作品を一言で言い表せず唸ってしまいました。
キャラの個性は出そうとしていましたが、テーマがブレていました。

見せ場をただのギャグにして、作品で重点をおきたい部分が見せられていなかったんです。

面白いからOK?

新人賞ではそれは違うんです。

一貫して作品のテーマを貫き通さなければ受賞できません。

 

主人公の行動原理(理念)

主人公が物語を通して何をしたいか明確にする。

受け身形主人公だと正直難しい部分ではありますが、要は内面でどう思わせるかです。

例えば「主人公はなぜこのヒロインのことが好きなのか」「なぜそのヒロインを助けたいのか」など、その理由をはっきりさせます
つまりその子のために動こうとする主人公に動機を持たせる

ヒロインに惚れる理由は曖昧にしない方がいいです。一人称であれば特にはっきり書きましょう。
このように、読者が主人公はこうしたいんだというのがわかるような構成にする必要があります。

仮になりゆきでヒロインについていくことになった主人公だとしても、その裏では主人公がなにか思っているところがあるはず。そこを触れてあげることが必要です。

 
また、例えば日常系でゲーム部の物語だとします。
その場合ただゲームをやってワイワイやるのではなく、ゲームで最終的に何かを成し遂げたいという強い思いを主人公に持たせます。誰かに勝つことで絶対的地位を得られ、ヒロインと付き合える! だから死ぬ気でゲームやってるぜ! みたいな。

 
主人公の行動理念はテーマとも関係します。このように最終的に主人公がなにをしたいのかをはっきりとさせてあげましょう。

 

キャラの個性

上でこのすばについて触れましたが、昨今のライトノベルはキャラ小説とも言われるほどキャラクターがどれだけ魅力的であるかにかかっていると言えます。

 

主人公

これについては僕も勉強の身ですが、不快にならない主人公は大切。

新人賞における主人公は明るい性格の方が無難かもしれません。キャラを動かしやすいのは大事。
僕は暗めコミュ障キャラを書きましたが、やはり行動に動機を持たせるのと見せ場を書くのが大変でした。

僕の思う良い(不快にならない)主人公というのは、友達になりたいかどうか。
こいつと友達になったら面白い生活できるだろうな。そんなキャラを目指すのもいいかもしれません。

 

ヒロインの数

130ページほどしかない1巻分の作品で、女の子が多いのは正直厳しいです。

僕の場合ですが、メインヒロインの他にサブヒロ2人、その下にちょい役1人。計4人の女の子キャラという感じで作るのが多いです。

このくらいの数は動かしやすいです。キャラわけもしやすいですし、特徴が出しやすい。

 
同時に喋っても文だけで誰が誰だかわかるように口調を変えるのも大切ですよ。

 

誰がメインヒロインなのかはっきりさせる

例えばですけど、最初主人公と共にいた女の子がさらわれて、助けに行く道中で別の女の子が仲間になります。

その場合どっちがメインヒロインなのでしょうか。

色々と意見があると思うんですが、僕的に後者なんですよね。
とにかく主人公と長くいるとか、2人のエピソードが濃いキャラがメインヒロインになるんじゃないかな。
難しいところですが、とにかくどちらかに重点を置いてあげましょう

中途半端に半々で出したりするとどっちがメインヒロインなのかわかりづらくなります。

ちなみに新人賞でダブルヒロインを書いたら、他の作品で評価シート貰った時にツッコまれました。誰がメインヒロインかわからないとね・・・。

 

キャラ設定を書こう

担当さんに言われて書いたやつを掲載します。参考にしてみてください。

キャラクター設定(主要キャラのみ)

主人公 (1号)16歳・男
性格は根暗でコミュ障。だが脳内ツッコミで右に出る者はいないほど、心の中だけは饒舌で毒舌。
モテそうな不良という存在に憧れており、行動理念は「不良なら」どうするか。

異世界から転生してきた姫さまにボッチ仲間だと認定されて、手始めに学校の征服という名の友達作りに付き合わされる。
全裸のタイミングで出会ったため「露出狂な変態1号」と命名される。
不良っぽいのはサイドを短く刈り上げてオールバックにした髪型と、薄い眉毛のみ。ヒョロガリで女子よりも力がないのが悩み。

 
クリア・ランスセール(姫さま)16歳・女
好奇心旺盛。無邪気なアホ。
アホの塊のような異世界の大国「イ・オンモール王国」の第二王女。「妾」「~じゃ」等の古風な話し方をする。
元々非常識なアホ世界からやって来たことから常識が通じない。
腰まで届く銀髪に、見る角度によって色が変わる瞳。そして最大の特徴は背中に生やした漆黒の翼。
1号のPCの美少女画像フォルダの中にもいないような完璧な美しさを持つ。

自室に備え付けられている爆弾でひとりで球蹴りをしていたはずが、気づいたら異世界(日本)へ来ていたアホ。
転生後、友達作りのために町で「イ・オンモール王国」伝統の友情の証、「羽ペロ」を町で始めたところレッドに捨てられる。

性格は子どもの頃からの強気な態度が染み付いていて、現在でも他人への当たりが強い時がある。
たが本当はメンタルが弱く、あとで後悔している様子を見せる。仲良くしたいのにできなくなった性格に葛藤している。

後に、死んだ原因だったはずの爆弾が手元にあったことから、自分は死んだのではなく、レッドによる召喚だったことを知る。
ラストで赤月邸で爆弾が爆発し逮捕されてしまう。

 
赤月緋音(レッド)16歳・女
リスのようなパッチリとした目と、ふんわりとした茶髪ショートボブが特徴の少女。
姫さまに最初に出会い、しばらくの間家に住まわせていた。
赤が付いた名前のせいで、姫さまから「レッド」と命名される(嫌がっているが、あだ名ができて内心嬉しい)。
次期生徒会長と言われている優等生で、先生や生徒からの信頼は厚い。

優等生扱いされているが、実はかなりの中二病。家ではどこからか手に入れた魔道書のようなものを読んでおり、自室は文字通り魔改造されている。
自分の趣味を理解してくれたり、本音で話せる親友がいないのが最大の悩み。
後に姫さまを召喚した張本人であることがバレる。翼の生えたペットを召喚しようとした結果、姫さまが出現したのだった。

 
小浜茉莉奈(大統領)17歳・女
背中まで届くウェーブがかかった色素の薄い髪。
オバマという名と生徒会長という役職から、生徒たちから「大統領」と呼ばれている。
態度は大きめだが、からだのサイズは全体的に小さい。
基本デヴィ夫人語を話すが、気を抜くと出身地の関西弁が出る。実は女の子が好きで、女友達を増やしたくて堪らない。
学校で女ハーレムを作るのが夢で、そのために生徒会長になった。
姫さまを一目見た瞬間恋に落ちるがそれは誰にも言えていない。

 
日名子日和子(鳥)17歳・女
生徒会書記。目が隠れるほど伸びた前髪、メガネにポニーテールといったオタク受けがよさそうな容姿。口数は少ないミステリアスな少女。
大統領の側近であり、いつも行動を共にしている。
1号の顔を見ると毎回なにかを察したような表情をする。

 
シャーレ・オッツ(2号)18歳・女
金髪のサイドポニー、腰に帯びた剣が特徴。
「イ・オンモール王国」の漫才大会にて2年連続優勝した結果、騎士隊副隊長に任命される。ボケ担当。
姫さまよりもだいぶ小ぶりな翼を持つ。飛ぶより歩いたほうが早い。
運悪く姫さまの異世界転生に巻き込まれ、その後影からサポートすることになる。
身につけている物をほとんど売った結果、かなりの金持ちに。
基本人前では魔法で姿を消しているため、物語後半まで1号と姫さまへの接触はない。気づかれないように1号の部屋に居候していた。
騎士隊副隊長という肩書きはあるものの、戦闘力はないに等しい。
とにかくポンコツだが、金に関する交渉は一流。姫さまに暴行された者や、校長、警察に対し賄賂ですべて解決した。

スリーサイズまではいらないかもですが、ストーリーにどう絡んでくるのかも書いた方がいいかも。

wikiのキャラ紹介がとても参考になります。

 

起承転結

物語づくりにおける一番大切な骨組みです。
よくわからんよーという方向けに超簡単に説明します。

起 主人公とヒロインが出会う(進行10%~15%まで)
承 部活立ち上げるぞー&仲間集め&その他イベント(進行60~70%まで)
転 廃部ですって!!?(進行95%まで))
結 エピローグ

一例ですが、こんな感じです。
一般的に「承」が長くなると思われます。「転」は山場なので長すぎても失速します。

「結」はエピローグなのでそんなに長さは必要ありません。

 

プロットを書こう

僕は担当さんが付くまでプロットを一度も書いたことがありませんでした。始まりと終わりが見えたら書いていく方式で、キャラが勝手に動くのを見ているだけという感じで書いていました。

しかし絶対に書いた方がいいと言われ無理やり書きました。

こちらもまた僕の書いたものを掲載します。

【起】

不良はモテる。中学時代にそう確信し、地元を離れて不良として高校デビューを試みる主人公。
だが2年に進級した春。元々根暗&コミュ障のせいで、彼女どころか友達の1人もできない寂しい高校生活を送っていた。

ある日、主人公が不良らしく屋上で授業をサボっていると、学校の人気者・赤月緋音がやってきて、背中に大きな翼が生えた銀髪美少女となにやら言い争い始める。
「嫌じゃ嫌じゃ」と駄々をこねながら逃げ回る銀髪美少女は、覗き見していた主人公を発見し助けを求めるのだった。
フェンスのない立ち入り禁止の屋上で逃げる銀髪美少を追いかける赤月は、足を滑らせて主人公ごと転落してしまう。そのまま気を失い目を覚ますと、そこは保健室だった。

そしてその晩、自分のアパートの風呂で、黒い翼を生やした銀髪美少女に再会する。
異世界「イ・オンモール王国」の姫、クリア・ランスセール(以下「姫さま」)と名乗る少女は、自室に備え付けられている爆弾で球蹴りをしていたはずが、気づいたら赤月宅にいたのだという。
主人公はそれを、爆死による異世界転生ではないかと推測した。

姫さまは転生以来しばらく赤月に世話になっていたが、「羽ペロ」という奇妙な行動を町中で取るようになり、面倒を見れなくなった赤月は姫さまを屋上に捨てに来たらしい。
「羽ペロ」とは、姫さまの世界での友情の証。背中の羽を互いにペロペロすることで友情を確かめ育むのだ。
しかしこの世界の住民に翼がないことを知った姫さまは、人々の服を剥ぎ取り、羽の代わりに肩甲骨を舐めるという荒業を行っていた。

「実は友達が欲しいからこんなことをやっている」と言えない姫さまは、主人公にこの行為を「下僕を増やすための手段」「世界征服」のためだと嘘をつく。だがすぐバレる。
征服(友達作り)の協力を仰がれる主人公だったが、最近事件としてニュースになっているこの迷惑極まりない変態行為をやめさせたいと思った。
だが真の不良であれば捨て犬のような姫さまを見捨てないだろうし、助けてもらった恩義は返すはず。
ついでに姫さまに付いていけば女の子が服を剥ぎ取られ背中を舐められる行為を見られるのではないかと考える。

そして次の姫さまのこの言葉で即協力関係を結ぶことになる。
「妾の言うことを聞くなら、1日1回この羽を舐めさせてやろう」
「……では早速」
女に飢え乾ききっていた主人公は、この際羽でもいいや、このチャンスを逃すまいとすぐさま姫さまの羽を舐めた。
全裸のタイミングで再会し、一瞬の迷いなく羽を舐めた主人公は、姫さまに「露出狂な変態1号」(以下「1号」)と命名されるのだった。

 
【承】
翌朝目を覚ますと姫さまはいなかった。昨日のことが夢かと思いながら家を出ると、いつも通る公園で警察官や刑事が集まっていた。
今朝また服を剥ぎ取られ背中を舐めてくる変態が現れたというのだ。

警察たちをジロジロと見ていた1号が職務質問され何故か署に同行される寸前、姫さまが現れる。
魔法を使って逃げることを提案した姫さまは、「記憶消去魔法(物理)」 を使用しその場にいる全員を殴り始める。その後、2人は学校へと向かう。
学校の屋上まで逃げ切り体力を使い果たした姫さまの体温は急上昇していた。高熱を冷ます方法は、羽を冷やすこと。水をそのままかけてはいけないらしく、1号はとりあえず羽を舐めろと言われる。
実はクソまずい味だった羽を舐めるのを躊躇する1号だったが、また助けてもらったので見捨てるわけにもゆかず、我慢して舐めることを決意する。

そして舐めている最中、この行為をある女子生徒に見られてしまう。
「変態や――!!」と叫びながら逃げる女子生徒。

その日の昼、1号、姫さま、赤月の3人で昼食をとったあと、姫さまは「学校征服(友達作り)」のため、この学校で一番偉い人物である校長に会いにいくと言い出す。
しかしいきなり校長に会わせるわけにもいかず、1号は仕方なく敷居の低い生徒会長に会わせることに。
すると先ほど屋上で例の行為を見た生徒が、生徒会長小浜茉莉奈であることが判明。

さらに大統領と呼ばれる小浜が地球のボスと勘違いした姫さまは、小浜の服を脱がせて背中を舐めようとする。
しかし騒いでいると人が集まり2人は逃げるのだった。

翌日、小浜と「羽ペロ」をすることで地球上のすべての人間と友達になれると勘違いした姫さまは、早速町に出て小浜を探すと言い出す。
だが小浜を見つけるも警戒してなかなか手が出せずに終わる。
その後小浜の情報を得るため、小浜と交友がある赤月の家に向かうことに。
赤月邸で風呂に入った姫さまと、飲み物を買いに出た赤月。残された1号はリビングに脱ぎ捨てた服や下着を風呂場に持っていこうとするが、間違って謎の部屋の扉を開けてしまう。
まるでそこだけ魔女が住んでいるような不気味さを放った部屋を見た瞬間、1号はドアを閉める。
そのまま風呂場を探し玄関あたりをうろつく1号だったが、運悪く仕事から帰った父親と遭遇してしまうのだった。
その父親とは、自分を職質してきた刑事であり、大事そうに下着(元々赤月のもの)を抱えていた1号と、帰ってきた赤月を説教する。
しかし職質を受けたこと、姫さまが魔法(物理)を使って暴力を振るったことについては触れなかった。記憶消去魔法が使えるのは本当だったのだ。

その晩姫さまはなにを思ったのか、自分も学校へ通うと言い出す。
翌日、無謀にも校長に直談判に向かう姫さま。しかしなぜかあっさり入学を許可する校長。
無事転校生として1号と同じクラスに入った姫さまは生徒たちから注目の的になった。
しかしそれでも満足できない姫さまは、小浜と同じ生徒会長になると言い出す。生徒会長になり、この学校すべてを征服すると言うのだ。
そして再びあっさり生徒会長再選出選挙を許可する校長。ついでに次期生徒会長候補の赤月も含めることになった。
小浜は釈然としないまま勝負を受けることに……。

 
【転】
生徒会長選挙まであとわずか。そんな時、些細なことをきっかけに姫さまとクラスメイトの間に亀裂が生じる。
そしてある女生徒と激しい口論になった結果、
「貴様なんぞベンザウルスのう●こで溺死してしまえ!!」
と捨て台詞を言い放ち、何処かへ飛び去ってしまう。

助けるべきだったのになにもできなかった1号。すべてを見ていた赤月はある事実を打ち明けるために1号を再び家に招くのだった。
1号が以前一瞬覗いてしまったあの禍々しい部屋。あれは赤月の部屋であり、1号に自分が中二病患者であることを告げる。
そこで見せてきた一冊の書物。そこに召喚魔法なる方法が載せられたページがあった。
赤月はそれを見て、翼の生えたかわいい動物をペットを召喚しようとした結果、姫さまが現れたのだという。
だからこうなったのはすべて自分の責任であり、この問題を解決したいと1号に協力を求めた。1号はそれを承諾する。

一旦1号のアパートに姫さまが戻って来ていないか確認に行く2人だったが、部屋に到着すると謎の人物が座っていた。
シャーレ・オッツ。「イ・オンモール王国」の騎士隊副隊長だと名乗る少女。
たまたま姫さまの部屋を通りかかったら異世界召喚に巻き込まれたという不運な少女は、今まで魔法で姿を消しながら影で姫さまをサポートしてくれていたらしい。
刑事である赤月の父親が姫さまの暴行事件を忘れていたことや、校長がうまい具合に動いてくれていたのは、すべてシャーレが金で買収していたからだった。

シャーレは、姫さまがあることをきっかけに他人に舐められまいと暴虐無人に振舞い始め、12歳の時、気に入らない国民に苦行を命じたことから、多くの国民から嫌われてしまう過去があることを話す。
それ以来友達どころか家族すら話を聞いてくれなくなったのだという。
さらに、姫さまたちの種族で行われている「羽ペロ」の正しい意味。友情や愛情の証というのは間違っていないが、正確には、定期的に羽を湿らせなければ苦痛を伴うため、友人、恋人、家族間で行なわれる生命維持行為だった。
姫さまはずっとひとりぼっちでそれができず、それも王族特有の巨大な翼を持っていたことから、長年かなりの苦痛を味わってきたことが推測できた。そして今もその苦痛は続いているはずだった。
この世界でも姫さまを孤独にさせたくない。そう思った1号は、数日後に行なわれる演説会を利用し、姫さまの信頼を回復させることを決意する。

だが姫さまが見つからないまま、演説会当日を迎える。
シャーレは姫さまを探しに行ったまま戻ってこない。
そして小浜、赤月の演説が終わった時、さらに問題が起こった。
推薦者演説。持ち時間は短いが、パートナーのアピールをステージで行わなければならないのだ。
1号がそれに気づいて慌てているうちに、小浜、赤月の推薦者の話が終わる。

嫌がる1号。だが姫さまが来ないだけではなく、 推薦者の1号もこれを放棄すれば姫さまはさらに評判を落とし、今度こそ取り返しがつかなくなってしまう。
そうして1号は人前で話すことに恐怖しながら、自分でもなにを言っているかわからないような震える声で、演説を始める。
自分がどういう人間で、どうしてこの学校に来たのか。そして姫さまと出会い楽しかったこと。姫さまがどういう人なのかを一生懸命に伝えた。
姫さまが来るまでの時間稼ぎになればいいと思った。そして緊張で言葉が出なくなったその時、姫さまが1号のマイクを奪い取るのだった。

姫さまは謝罪した。自分が過去にどういうことがあり人に強い当たりをしてしまうようになったのか。今もそれが抜けることがなく苦悩していることを伝える。
そして姫さまはいなくなっていた数日間ですべての生徒の顔と名前を暗記し、ひとりひとりの前に立ち名前を言った。口論になった生徒にも深々と頭を下げた。
その後斬新なマニュフェストを伝え、生徒たちは大いに盛り上がった。

後日、これでもまだ勝てそうにない絶望的な状況の中、小浜が再び演説をさせてくれと頼んでくる。自分をすべてさらけ出した1号や姫さまを見て、自分もすべてを生徒たちに伝えたいと言うのだ。
赤月もそれに乗る。これをきっかけにひとりでも自分の趣味を理解してくれる者が出てくるなら、形だけの友達は失っていいと考えたからだ。

そして再び赤月、小浜2名は校内放送をジャックして真の演説を開始する。
赤月は自分の中二病をフル発揮した演説。そして小浜は自分が生徒会長になった理由が、学校で有名になって女の子とイチャイチャしたいからだと伝えた。
2名の発言にドン引きする生徒たちだったが、すべてさらけ出した2人はとても満足そうだった。

 
【結】
生徒会長再選出選挙は姫さまの勝利で終わった。
姫さまの人気は増し、友達と呼べる生徒もでき始めていた。
また1号、そして赤月や小浜も、それぞれの思いをさらけ出したおかげで、理解者ができ始めた。
4人それぞれが失ったものもあるが、それ以上に返ってくるものは大きかったのだ。

しかしそんなある日、赤月の家で集まった一行はあるものを見つける。それは、姫さまが召喚された時に一緒に持ってきた爆弾だった。
そしてそれがタイミングよく爆発。
間一髪逃げた1号たちだったが、赤月邸は半壊。持ち主の姫さまは警察に連れて行かれてしまう。

数週間後、シャーレの助けでなんとか帰ってこられた姫さまは1号に会いに行く。
そして今までよく仕えてくれた1号に「友」になってくれと伝えるのだった。

ポイントとしては、起承転結それぞれ200文字くらいで書くということ。

僕のこれは書きすぎですね。もっと少なくてもいいです。

これはもう完全ストーリーができている状態なのでこうなりましたが、実際は各200文字程度で自分が理解できればいいです。

 

1巻完結のラノベは参考になる

新人賞に投稿する作品は、完結させなければならないというのが基本。

そこで1巻で完結している作品を読むことで、1冊での起承転結の流れのイメージを掴むことができます。
販売中の連載用ラノベは1巻だけ読んでも完結しないものが多いので、参考になりにくいです(大まかには終わりますが)。

また一般文芸も1冊で完結しますし、映画を見ることも起承転結の仕組みを理解するのに役立ちます。

僕がおすすめする1巻完結ラノベはこれ。

 
どれも個性的で引き込まれます。でもどちらかというと一般文芸に近いノリですね。

 
また、連載ラノベの1巻で完璧に近いのは「ノーゲーム・ノーライフ」じゃないですかね。

 
もちろん連載用なので1巻で完結はしないですが、この1巻はぜひとも参考にしたい完成度。「ハルヒ」1巻も読み直してみるとすごく理想的な構成になっていることに気づかされました。

未読の方はぜひ。

 
ちなみに新人賞では2巻に続くような曖昧な終わらせ方はNGです(読者に余韻を与え考えさせる作品は別)。
「え、だって全部謎がわかったら受賞したときに続編書けへんやん・・・」

いやいや。新人賞は全力を出さねばならぬ。出し惜しみしてどうするのですか。
そんなことは受賞してから考えればいいですし、出版時には続刊出せるように謎を残すように改造されるんじゃい(知らんけど)。

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あらすじの書き方と例

新人賞の応募の際、必ずあらすじを添付するように言われます。

800文字以内とか、1000文字程度だったり。

実際そこまで重要視されてないっぽいのですが、書かねばなりません。

あらすじは物語の最初から結論までしっかり書くというのがポイントです。

あらすじの書き方のサイト見るとどこにでも書いてありますが「〇〇の運命は!?」みたいな本の裏のような書き方ではないので注意です。

僕の場合はこうです。

梗概

 不良はモテる。中学時代そう確信したコミュ障主人公は、高校で不良デビューを果たすはずだった。だが二年に進級した春、彼女どころか友達一人いない孤独を味わっていた。
 ある日主人公は、クリア・ランスセール(姫さま)と名乗る翼の生えた自称異世界の姫と出会う。彼女は最近世間を騒がせている「背中ペロペロ事件」の犯人であり、この世界で友情を育むための行為「羽ペロ」を行うことを目的としていた。姫さまに目をつけられた主人公は、彼女の下僕一号となる。
 征服という名の友達作りの手始めに高校生なった姫さま。そして生徒の頂点の地位である役職に就けば友達を一気に増やせると勘違いした姫さまは、生徒会長になると言い出す。
 しかし立ちふさがるのは、現生徒会長小浜と次期生徒会長と噂される赤月だった。すると校長の提案で、この三人で会長再選出選挙を行うことになる。
 だが順調かと思われていた選挙期間中、姫さまはクラスメイトから翼が気持ちが悪いと言われ、暴力を振るってしまう。その結果生徒たちとの間に大きな亀裂が入り、姫さまは逃げてしまうのだった。主人公は助けることができなかったことを強く後悔する。しかし姫さまの残したノートに綴られた友達を作るための影の努力を見て、また裏で見守っていたという姫さまの護衛シャーレから、姫さまが大きな翼を差別され孤独だった過去を聴き、姫さまの友達が欲しいという願いを叶えたいと決意する。
 姫さまのいないまま始まった演説会で、主人公は姫さまが来ることを信じて推薦者演説を開始しようとする。しかし足がすくみ身体が固まってしまう。そんな時、颯爽と登場したのは姫さまだった。姫さまの声を聞き、気持ちが楽になった主人公は姫さまのことを精一杯アピールした。
 その後姫さまは演説で謝罪した。そして全生徒の顔と名前を暗記し、それぞれの前で名前を言った。口論になった生徒にも深々と頭を下げた。その後斬新なマニュフェストを伝え、生徒たちは大いに盛り上がった。
 そして姫さまが見事生徒会長に選ばれた。だが演説途中で口を滑らせた主人公のせいで、姫さまが「背中ペロペロ事件」の犯人であることがバレてしまい、無効となった。
 だが姫さまにはこの選挙で共に争った友がいることに主人公は気づく。
 最後に姫さまは、今までよく仕えてくれた主人公に友達になってくれと伝えるのだった。

先ほどのプロットをギュッと凝縮したようなものに完成しました。これで1000字弱です。

電撃だともっと減らさないとですね。

 

投稿作、晒します

もうここまで書いたから投稿作晒しちゃうよ。

実はもうこれ、「カクヨム」で投稿してるんですよね。読まれてないけど。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881979795/episodes/1177354054881979855

ここからのリンクで読めます。

「真堂 灯」名義で活動してるので、ブログのペンネームと違うけどツッコまないでね。

 
最初のページに書かれていますが、この作品は「投稿作」と「改稿作」の2つ存在します。

最初は最終落ちした「投稿したありのままの姿」です。こんな感じに書くといいんだという参考になれば。

後半は(投稿が途中ですが)テーマを絞って書き直した改稿作品。キャラ設定の見直しをして半分近く書き直した力作です。

 
ぜひ読んでみてください。そしてもうプロになる気はないですが評価を入れていってください(切実)

 

他にも2作品あるよ!

この他にも2作品カクヨムに投稿しています。

ひとつは近未来SFと異世界の融合作。
もうひとつはSF(アンドロイドもの)です。

https://kakuyomu.jp/users/akari-s

よろしくです!

個人的には「AZ」という作品が自分で言うのもアレですが大好きです。

ここまで1万文字以上。読んでくださってありがとうございましたー!!

 




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