
この記事は、コミケでカメコデビューしたいけど、
- どんなカメラを選べばいいかわからない
- レンズはどれがおすすめ?
- 毛穴まで写る超高解像度で撮影する方法
- その他用意したほうがいいもの
こんなことが知りたい方のための初心者向け記事です。
せっかく可愛い子の写真を撮るなら綺麗に写せたほうがいいですよね?
どの程度の画角・画質にしたいかで機材が変わってきますので参考になさってください。
おすすめ
-
-
コミケの各コスプレ撮影エリアを解説|場所の特徴や注意点など
コミケで初めてカメラを使ってコスプレイヤーさんを撮影したい。 でも広いしどこでどんな撮影が行われているかわからないからちょっと不安だ。 そんな方のために、コミケでの各撮影エリアがどんな場所でどんな雰囲 ...
カメラの選び方
ほとんどカメラを知らない方にはスマホもコンデジも全部綺麗に撮れるように思えるかもしれませんが、コミケのコスプレ撮影でバッチリ写すならなら、一眼がおすすめです。
性能はもちろんのこと、レンズ交換ができるなど様々なシチュエーションに対応できる一眼レフカメラやミラーレス(APS-C、フルサイズ)がコスプレ撮影にはもってこいです。

一眼カメラをそこそこ使えるようになれば、自分の思い描いたとおりの写真に近づけることも簡単です。
ではこれからカメラを買うぞという方はどれを選べばよいのでしょうか。
初心者なら安いものでも大丈夫
EOS Kiss X9
とにかく安いエントリーモデル。わたしも一眼デビューは「Kissシリーズ」でした。
エントリーモデルといっても侮るなかれ。今までスマホのカメラしか使ってこなかった方はその画質の良さに驚くことでしょう。
このEOS Kiss X9はバリアングル液晶搭載で、万が一囲み撮影になった時もカメラを持ち上げて撮影することが可能。
重さも約450g(本体)とフルサイズの約半分しかないので携帯性もばっちり。
連写5枚/秒と連写性能も優れており、ISOも100~25600とコスプレ撮影外でも多くのシーンで活躍してくれるでしょう。
完全初心者の方であればこのレンズキットを持っていれば、基本的にレイヤーさんの全身からバストアップまで撮ることができるはず。
測距点というフォーカスポイントが少ないため、ピントが狙ったところに合わせるのが難しい場合もあります。それが気になりそうであれば、価格は上がりますが上位モデルの「EOS Kiss X9i」や「EOS 9000D」も候補に入れてみてください。
7D markⅡ
プロや熟練アマチュアも愛用する7D markⅡ。
フルサイズを買うお金はないけどエントリーモデルよりもいいものが買いたいという場合はこれをおすすめします。
フルサイズ並の「最高約10コマ/秒の高速連写」(フルサイズ6D markⅡは6.5コマ)や、「65点AF」(フルサイズ6Dは45点)はすごい。
バリアングル液晶も搭載しており多くのシチュエーションに対応する高性能カメラです。
お金に余裕があればフルサイズ
6D Mark II
価格は上でおすすめした「kiss X9」の4倍くらいです、すみません。
わたしも使っているこの6D markⅡがこれでも現行フルサイズで一番安いモデルです。
一度フルサイズを使うとエントリーモデルには戻れない性能差はやはり存在します。
シャッター音も「ジャコッ」という重い音でなんだか写真がうまくなったように感じちゃいます。
カメラを本気で趣味にしたい方は初心者でもフルサイズの購入をおすすめします。
今ならフルサイズミラーレスが個人的に一番おすすめ
最近では初心者でも扱いやすいフルサイズミラーレスが登場しています。
上で紹介したカメラはすべて本体にレフ(鏡)が内蔵され本体が大きく重い。
ミラーレスであればコンパクト、なおかつファインダーが電子化(モニタ)されているので、覗いた時の情報量が段違い。
ミラーレスのメリットはこの記事参考
-
-
【レビュー】EVF(α7III)のおかげで撮影がめっちゃ捗るようになった話
先日一眼レフ(Canon 6DmarkⅡ)からミラーレス一眼(SONY α7III)にメイン機を変えました。 初めてEVFというもので撮影するようになったのですが、これが素晴らしい。 こ ...
個人的に今ミラーレスを買うなら
- EOS R
- EOS RP
- SONY α7III
この3機種から選べば問題なし。
価格は下がってきているので、逆にフルサイズの6D mark2などと同じくらいの値段だったらこっち選んでもいいです。
選び方はこちら
-
-
【比較】EOS RとEOS RPどっちを買えばいいか迷っている人へ贈る言葉
先日発表されたCanonのフルサイズミラーレス第2弾「EOS RP」。 昨年発売されたEOS Rと比べて軽量化されたRPですが、価格的には値下がり、その分スペック的にも微妙なラインをつい ...
レンズ
選ぶときの注意点
注意その①
注意その②
注意その③
注意その④
「APS-C専用」
「フルサイズ対応」
といった表記があります。
APS-C機(フルサイズではないカメラ)であればAPS-C、フルサイズどちらも使えますが、フルサイズ機の場合APS-C専用レンズは使えません。
注意その⑤
数人の集合写真や、頭から足までの全身を撮影するには10mm~20mm台から撮れるレンズを使いましょう。
50mm~といったレンズは最低でも3メートル以上は離れないと全身は撮れません。

全身・アップ両方撮るなら「標準ズームレンズ」

この場合、24mm(広角)から105mm(約4倍)までズームできるということです。
※200mmやそれ以上の表示になっているものは基本的に「望遠レンズ」の扱いになります。
個人的におすすめなのが、
Canonなら
- 泣く子も黙る高解像度
- 105mmまでのズーム
- フルサイズ対応
個人的におすすめはこれ一択です。
予算があれば24-70mm版をどうぞ。
重いのだけが難点。
SONYなら
- 24-105mm
- フルサイズ対応
- 初心者からそれ以上の方まで幅広いユーザー
高いですが、これ1本あれば旅行などどこでも行ける万能レンズ。
F4レンズなのでボケ感はほどほど。
こちらはF値2.8の通し標準ズームレンズで背景がかなりボカせます。
SONYのライバルレンズ(SEL2470GM)と比べ価格は3分の1程度。
バストアップ・顔アップのみで構わないなら「単焦点レンズ」
単焦点レンズはズームができません。すべて自分で動いて構図を決める必要があります。
コスプレ会場内では被写体との距離を取りづらいため、50mm以上の単焦点で撮影する場合はバストアップ~顔のみになることも覚悟しましょう。
しかし軽い・背景がボケやすい・高画質といったメリットも。
その中でいくつかおすすめをピックアップ。
Canonなら
- 買って損なしの単焦点入門レンズ
- とにかく背景がきれいにボケる
- フルサイズ対応
手ブレ補正が付いていないのは注意
※リンク先はニコンマウント
- 35mmと広角寄り
- F値1.4で背景が消し飛ぶ明るさ
- フルサイズ対応
お値段はそこそこしますが、35mmなら頑張ればコミケ会場でも全身撮れるかも。
毛穴まで撮れるような高解像度の写真が撮りたい
たまに高画質すぎる写真が投稿サイトでアップされていますが、そのような高解像度の写真はどんなレンズで撮られているのでしょうか。
カメラの性能も大きいですが、それよりもレンズの性能で左右される場合のことが多いです。
高画質で写す方法としては、
- 至近距離でピントをバッチリ合わせる
- 単焦点レンズを使う
- お値段が高いレンズを使う
- ISO100など一番ノイズが乗らない設定
- F値を数段階上げる(F4以上8程度まで)※背景はボケにくい

Canonであれば「Lレンズ」といわれる赤いラインが入った「単焦点レンズ」。
またSIGMAであれば「Art」シリーズなら毛穴まで写すことは難しくないでしょう。
ちなみにF値を一番低い値から数段階上げることで顔全体の輪郭をはっきり出せるということも覚えておきましょう。
F値を下げすぎると、顔の半分しかピントが合わなくなる場合がほとんど。
なので顔をくっきり写すなら全体にピントを合わせやすい「F4以上」に設定してみましょう。
画質最強!高解像度の超絶おすすめレンズ
わたしの使っている「SIGMA Art 24-105mm」もズームレンズですが高解像度で撮れますのでおすすめ。
並び撮影はこれがあると最強。
↓ フルサイズならほぼ確実に見えなくていいところまでくっきり写してくれます。
画像のリンク先で実寸大の解像度で写真を確認することができます。
こちらはCanon用ですが、SONYでもマウントアダプターを使えば取り付けられます。
コミケで白レンズはあり?
昔はコミケで白レンズを持っているとネットで晒されたなんてこともあったようですが、今は持っている人が多いのでそこまで騒がれません。
では白レンズは本当に必要なのか。
正直コミケで白レンズ使う機会があるかというとそんなにないんですよね。
なぜかというと、レンズには「最短撮影距離」というものが存在し、被写体からある程度離れていないとシャッターがおりてくれないのです(距離はレンズによる)。
例えばこの100~400mmのレンズ(↓)は被写体から「1.8m」離れていないといけないんです。
1対1の撮影の場合そんな2mも開けて撮影できないですし、全部顔のドアップになります。
被写体もガチの望遠ズームで目の前迫られたらきっと圧迫感やばいでしょう。
なので使う機会があるとすれば、少し離れた「防災公園」での囲み撮影など、広い空間が使えるところに限られるんじゃないでしょうか。
えなこりん撮影中!
凄い囲みです!#えなこりん #C94コスプレ pic.twitter.com/44HCn7HGbp
— ヨネ様 (@nenefive) 2018年8月12日
このくらいの規模の囲みは稀ですが、これだと200mmでようやくフレームにうまいこと入るかなレベルでしょう。
顔アップは無理です。300もしくは400mmは欲しい。
白レンズにこだわらなければ、SIGMAの100-400mmがコスパ抜群。
え、SIGMAの100-400mmって6万円台で買えるの??それも解像力は純正以上で価格も3分の1ってすごご。
— MiD(ミッド) (@mashironote) 2018年8月13日
白レンズの100-400mmは20万円超えですが、こちらは7万円前後で購入できます。
解像度も純正よりもいいという話なので、わたしは今度こちらを購入予定。SIGMAレンズは本当に凄い。
実際防災公園は囲みも多いので、白レンズに関係なく望遠が1本あると便利です。
並びや少数の囲み撮影なら基本24-70mm、もしくは24-105mmあれば問題ないですね。
その他あると良い機材
ストロボ
なぜそんな真夏の屋外でフラッシュを焚かねばならぬのか。
「日中シンクロ」というテクニックを使うためなんです。
逆光撮影では必須になりますのでぜひコミケまでにマスターしておいてください!
NEEWERのストロボは操作性が非常にシンプルで最高です。
上のリンクの商品はTTL(オートモード)・ハイスピードシンクロが使えて純正の4分の1くらいの値段で購入できます。
夏の良く晴れた日の撮影では「ハイスピードシンクロ」が必須です。コミケ用に購入するのであればハイスピードシンクロ対応のものを選びましょう。
実際コミケではほとんどの一眼ユーザーがストロボを装着しています。
レンズペン
コミケ会場で万が一レンズに指紋や汚れなどが付着した場合、何も持っていないと詰みます。間違ってもティッシュで拭いちゃだめです傷つきます。
これを一本用意しておけば綺麗にできますので用意しておきましょう。
Lightroom
明るさ、色合いの調整などが簡単にできるレタッチソフトです。
これがなければ、いくら高いカメラで撮ろうが高いレンズで撮ろうがわたしにとってそれらはただの宝の持ち腐れ。
かなり暗く撮影してしまってもいい感じに明るく復活させることも可能。
このようなレタッチソフトはいくつかありますが、このライトルームが一番メジャーです。
カメラ・レンズはレンタルできる
「レンズ レンタル」で検索すると一番上に出てくる「株式会社ビデオエイペックス」
そのレンタル館というショップがすごくいいんです。
例えば10万円以上する白レンズが2泊で6~7,000円程度でレンタルできたり、短期間のイベントだけに使いたい場合にとても便利。
数日のためだけに10万するレンズはさすがに買えないですが・・・
コミケだけのために一式最強装備をレンタルするという手もあるんです!
レンタルできる種類もめちゃくちゃ多いので、気になる方はぜひ確認してみてください!
わたしも実際に使っていますが梱包も素晴らしくぜひ使っていただきたいサービスです。
さいごに
撮影の注意点を最後に。
- 撮影モードは必ず「RAW」で(「RAW+JPEG」でも可)。
- 白飛びしたら戻せない。
この2点だけは頭に入れましょう。
「RAW」でないと、写真の修正がうまく行えません。
また暗い写真は修正で明るくできますが、白飛びしたら元の色は戻ってきませんので注意。
色彩のデータがそもそもないので戻しようがないのです。
なので気持ち暗めで撮ると修正しやすいです。
白飛びしたらその場ですぐに暗く設定できるスキルだけは身につけておいたほうがいいでしょう。
「M(マニュアル)」モードの練習を推奨します!