Amazonビデオで『アップサイドダウン 重力の恋人』という映画を観ました。
二重引力による不思議な世界で出会う男女のラブストーリーみたいなことが書いてあったんで興味を引かれたのですが、果たしてこの結ばれるのが難しそうな2人は一体どうなるのでしょうか。
本文に若干のネタバレ要素が含まれます
ストーリー
“二重引力”が存在する世界。真反対に引力が作用する双子の惑星は、貧困層の住む“下の世界”と、富裕層の住む“上の世界”に分かれ、両世界間の交流は法で厳しく禁じられていた。 下の世界に住む少年アダムは、上の世界の少女エデンに出会い、二人は恋に落ちる。だが、二人が一緒にいるところを境界を監視する警備員に見つかってしまう。急いで上の世界へ戻ろうとしたエデンは落下し、頭を強く打って意識を失う。 10年後。偶然エデンの生存を知ったアダムは2つの世界を唯一繋ぐ「トランスワールド社」に入社する。危険を承知で上の世界へ潜入し、エデンとの再会を試みるが・・・。 重力が真反対に働くそれぞれの世界に捕らわれたアダムとエデン。果たして二人は、この運命に打ち勝つことができるのか―?
アニメ映画『サカサマのパテマ』に似ている
上にあるもうひとつの世界。すぐにこのあらすじを読んでアニメ映画「サカサマのパテマ」を思い出しました。
上の世界と下の世界で上下関係や貧富の差があり、互いに仲が悪い関係というのも同じだった。
「お、パクったんか」と思ったらアップサイドダウンの方が1年公開が早いらしいですね。んん?
設定が面白い
ストーリー的にもパテマと同じくボーイミーツガール。
しかし「サカサマのパテマ」は基本的に2人が一緒にいるのに対し、この「アップサイドダウン」は主人公のアダムが恋人エデンに会いにいくために奮闘する話。
上下世界というのは先にパテマを見ていたのでインパクトは弱かったのですが、上の世界に行く方法や、上の世界に長くいることの制限時間がうまく設定に活かされていてなるほどなと。
特に上の世界に存在するものは下の世界に持ってきてもすべて重力が逆、というのは面白かった。
しかし設定上気になったのは、アダムが上の世界に行く時、髪はスプレーで固めて服や靴は上の世界のものを身につけることで自然に振る舞っていましたが、頭に血が溜まっていくのではないかとそれだけが気がかりでした。
アダムはただ単に頑張って逆立ちしている状態のはず。おしっこが上に行ってしまうのであれば、やはり体内の血液やその他ものもろが逆になっているはず。まぁ気になり始めたらキリがないですけどね。
ボブがヒロインだった!?
上下の世界の住人が共に働く会社「トランスワールド社」で仲良くなったボブというおじさん。
こんないいやつがいるものか。絶対に裏があるぞと思わせておいて、実はエデン以上のヒロインだった。
このボブがなかなかいいキャラで、見ている側としてもいいように動いてくれていました。
独身っぽいのがなんかかわいそうだけど・・・
最後の方の「来ちゃった///」みたいなシーンはニヤッとなった。ボブ有能。
オチがなるほどね!でも・・・
オチは「その手があったか」という気持ち反面、「いつの間に!?」という気持ちもでかい。
また、規則を破った人間を平気で撃つ社会なのに、これだけ逃げ回ったアダムとエデンがお咎めなし?
ボブのID使って出入りしていたのがバレたのに、ボブはなにもなし?
会社の社長の出番はあれで終わり?
ボブが有能すぎて少しあっけないというか。あれだけ必死こいてアダムを探そうとしてたし、その後絶対やばいはずなのに特になにもなさそうだったのはうーんなポイント。
細かい部分で気になるところが多かったようにも思えます。
まとめ
社長の悔しがる姿や会社がやばくなるみたいな描写なんかがもっとあればよかったのにとは思いました。
しかし全体的に見ると観てよかったと思える映画になっており、ラストはディズニー映画を観終わった後に近い爽やか感を得ることができます。
サカサマのパテマと結末がまた違う。パテマの方は世界に対する衝撃の事実があった。みたいな感じだったと思う。
世界観は似ていましたがそれぞれにいいところがあり、どちらも観るとより楽しいかもしれません。
ぜひ観てくださいね!