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【ネタバレ】『さよならの朝に約束の花をかざろう』感想。こんなん絶対泣くわ卑怯やろおお!【評価・評判】

更新日:

 

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こんなん絶対泣くわ卑怯やろ!!

 
本日、岡田麿里さん初監督作品アニメ映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』を観てきました。

映画の予告PVを見たくらいでほぼ前情報がない状態での鑑賞でしたが、めちゃめちゃ感動しました。

はい。泣きました(真面目に

 
自慢ではないですが、わたくし「感動」というジャンルに対しての感情が乏しく、今までドラマ・アニメ等の映像作品で泣いたことがあるのは3作しかありません。

  1. ドラえもん おばあちゃんの思い出
  2. 帰ってきたドラえもん
  3. CLANNAD AFTER STORY 18話

これだけ。

この作品がワイの心に感動という傷をつけた4つ目の記念となる作品であります。

 
監督の岡田麿里さんといえば「あの花」などで有名ではありますが、ぶっちゃけた話みなさんお分かりかと思いますが、作品の当たりはずれが激しい方です。

今回のこの作品ですが、「ん?」と思わせるツッコミどころもあるんですが、総合的に見ても、映画館行ってよかったぜと心から思える作品となっておりました。

この記事は主に観に行った方向けのネタバレを含む感想となっておりますが、「行く気ないから読んでみたけど、行きたくなったわ」と思っていただけると尚嬉しいです。

ストーリー

縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。
10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。
そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。絶望と混乱の中、
イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。
虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。
少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。

 

長寿ゆえの苦しみ

「別れの一族」と呼ばれる、外見が変わらず数百年生きる種族「イオルフの民」。

その民の長老ラシーヌ(CV沢城みゆき)は、外に出たら誰かを「愛してはいけない」と常に民に言っていたようです。

映画を観る側にとっては理由を察して「あっ・・・」となるわけで、そして主人公マキアが外で赤ちゃんを拾ったときには「あっ・・・」となり、この映画のキービジュアルを思い出してまたまた「あっ・・・」となるのです。

(あー結末予想付くわやばいわー)

観たみなさんもきっと途中でそうなったでしょう。

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この長寿、というのがこの映画のポイントとなるわけですが、赤ちゃん(エリアル)を拾い成長していく過程で、マキアが自分(母親としての)の外見が変わらないというのが切なくもあり、親として生きる点での葛藤に繋がっていくのがなんとも言えない感情になります。

そういえば最近Twitterで、「魔女が子どもを拾ったら」みたいな創作画(#魔女集会であいましょう )が出回っていましたが、まさにこの映画もそんな感じでしたね。

自分よりも歳を取り大きくなっていく。

背も追い越される。

周りからは同じような年齢に見えるので複雑な関係に思えてくる。一緒にいると恥ずかしい。反抗期を迎えるエリアルの気持ちも「なにやってんだよ」と思いつつもわかるから辛い・・・

 

ヒロイン・マキア役の石見舞菜香さんの演技がすごい

映画冒頭部分で、茅野愛衣さんが「めんまボイス」と「普通の声」で2役喋ってるのかと思っていましたが、主人公マキアは石見舞菜香(いわみ まなか)さんが演じていたんですね。

石見舞菜香さんといえば、昨年の人気アニメ「ゲーマーズ!」星ノ守千秋を演じていました

 
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このころは「新人さんかなぁ(*´ω`)」とまったり聞いていた記憶があるのですが、この映画での演技はほんと素晴らしかった。

基本囁くようなまさに「めんまボイス」なのですが、叫び、そして泣き声(ラスト)の演技には震えましたね

 
これ新時代くるわーまじくるわー。

 

バロウの正体は?(考察)

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平田広明さん演じる謎キャラ・バロウ。

エリアルを拾った時に初登場し、マキアが2つ目の街に行った時も出てきました。そしてさらに最後の最後にも出てきました。

マキアに普段隠している金髪を見せ同族かと尋ねられた時、「半分だけな」と言っていましたね。

人間とイオルフの民とのハーフということなんでしょうけど、それだけの理由でこのキャラクターがいるとも思えません。

おそらくですが、最後の長老に対しての言葉から考えると、バロウは長老の息子なのではと考えています。

400歳を超える長老が、しきりに民に外では愛してはいけないと訴えていたのは、かつてバロウの父親(人間)と恋して失ったから、その悲しみを民の皆に味あわせたくないということなのでしょう。

たぶんね。

 

ツッコミどころ

杉田は一体なんのためにいたのか

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兵の隊長?のイゾル(CV杉田智和)が、特になにをするわけではなくそのまま終わった。

レイリアが病んでいた時も特になにもできず、国王に不満がありそうな描写があったにも関わらず、最後まで普通の人で終わってしまった。

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もしかしてクリムを撃った時が見せ場だったのか・・・?

にしても病んだ女性を表現するのがこの上なく上手いマリー。この辺は茅野さんの演技と相まってすごかった。

 

ここでどれだけ時間が経ったの?

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マキアが誰かに連れ去られて(クリムかな?)謎空間にいた時、マキアの髪はおそらく1mほどあれから伸びていたように思えます。

その間にどれほど月日が流れたのかがちょっとわからなかった。

エリアルの外見もそこまで変わらなかったし。

この映画で一番「ん?」となったのはここでした。

 

赤目病って結局なんやねん

伝説の竜みたいなのがいましたが、あれが結局なんなのかと、病気で暴れる理由はなんだったのか・・・

突然謎の死を遂げるのはなぜ。

冒頭でマキアを外へ連れ去る口実的な設定だったのか、減らして戦争を対等にさせるための手段だったのかは不明。

 

少し思っていたのと違う展開

劇中でエリアルが「母さんを守る」ということを何度も言っていました。

反抗期になってうやむやになっていましたが、なんだかんだで最後のあたりでマキアが窮地に陥った時に、エリアルが助けるんじゃないかなーと思っていたわけです。

(イメージ)
マキアピンチ → エリアルが颯爽登場! → 守るって言っただろ

でもちょっと違いましたね。

ここはこんな感じで王道でもよかったのではないかと思いました。

 

ラストがひどい(いい意味で)

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もう一度言います。

 
こんなん絶対泣くわ卑怯やろ!!

 
なんとなく、この映画を観ていると途中で結末が見えてきます。

どういう終わり方をするのかはなんとなくイメージが付いてきます。

 
ただ、最後の別れは予想していてもやばかった。。。

 
赤ちゃんから育てた年月がマキアの中でフラッシュバックしていくシーン。

 
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あそこはもうあかん(´;ω;`)

ひどいよマリーめっちゃ泣かせに来るやん

 
これ独身アラサー男が泣けるんだから、最近親になった人とか、大切な誰かを失った人が観たらめっちゃヤバいやろ・・・

子供の成長、反抗期、そして年老いての死。

「ただいま」

「お・・・かえ・・り」

特にわが子の老衰というのは親は決して見ることはできません。しかし長寿故に看取ったマキア、そしてその場では立ち去り「母は泣かない」と決めていたのに外で大泣きするシーン。

 
反則やんこれェ・・・

 
(これ書いてる時もめっちゃ涙腺来てる・・・)

その時の泣き方がまたドエライ上手くてさ。叫びに似た泣き方で涙が出てくるんですね。

あーやばい。もう一回観たい。

 

評判

 

観ていない方が読んでいるのであれば、ぜひ映画館へ

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個人的には正直、最初の映画告知を観た時雰囲気アニメかなと思っていました。

でも違うんだわ。

これステマでもなんでもなく、ほんと観てくれと思う。

 
残念なことにそこまで人が入っていないとの情報がありました。わたしが行った3日目の昼も10人くらいしかいなかったので「むむっ」という感じでした。

「君の名は」と違い、俳優や女優の声優がいないためバラエティ等のテレビで告知ができないのは痛い。

俳優や女優が声優を務めるのにはやはりそれなりの理由と販促効果が期待できるんだなぁとしみじみ思います。

かと言ってこの作品は、マキアの声は石見舞菜香さんでなければダメだったと思う。

難しいところです。

 
そんなわけで、『さよならの朝に約束の花をかざろう』のネタバレ感想でした。

ちょっとでも共感できる人がいれば嬉しいです。最初はTwitterに簡単に感想を連ねようと思ったのですが、溢れる感動が記事を書かせていました。

 
感動をありがとうございました。

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