SONYネックスピーカー『SRS-WS1』とBoseネックスピーカー『SoundWear Companion speaker』を両方購入し、それぞれの特徴、音質等の違いや使い勝手をまとめました。
レビュー記事等の事前情報からわかっていたことですが、両社のネックスピーカーは完全に使用用途が違います。
これから購入を検討されている方は参考にしてください。
「BOSE」&「SONY」ネックスピーカー仕様
SONY | BOSE | |
サイズ | 約210mm x 75mm x 205mm(幅 x 高さ x 奥行) | 19 cm(H)x 17.8 cm(W)x 4.4 cm(D) |
重さ | 335g | 260g |
通信距離 | 約10m | 9m |
充電時間 | 約3時間 | 最大3時間 |
バッテリー持続時間 | 約7時間 | 約12時間 |
サイズ
箱
まずは箱のサイズが一回り違いますので一応記載。
SONYの方は「プレステかな?」と思うような大きな箱に入っております。軽いですが、店舗での購入は袋が大きくなるためご注意。Boseの箱はかなりコンパクトで小さめのヘッドホンのようなサイズ。
本体
上から見たパっと見のサイズはほぼ同じ。
横から見ると違いがハッキリ。
SONYはΦ30mm口径のフルレンジスピーカーユニットが左右に搭載されているため、若干分厚く大きな作りになっています。
その分重さがBose260gに対し、SONYは335gと75gの差が生まれています。
SONYは細い部分太い部分が両極端なのに対し、Boseはほぼ均等のサイズ感。
なるべく重い要素となるスピーカー部分以外の軽量化を図った結果こうなったのでしょう。
接続方法
SONY
専用の送信機をテレビと接続して音を飛ばします。
- 光ケーブル
- ステレオミニジャック
のどちらかを接続。ケーブル類はすべて付属します。
接続したら設定等は一切なく、本体の電源を入れればすぐに音が鳴ります。
BOSE
専用アプリをダウンロードし、Bluetoothで接続します。
充電方式
SONY
付属する充電台に乗せて充電します。ケーブルを接続せずに充電できるのはかなり楽。充電時間は3時間。
Bose
micro-USBにて有線充電。カバーをめくって接続しますが、端にありすぎて接続し辛いのが難点。充電時間は3時間。
バッテリー持続時間
SONYは約7時間、BOSEは12時間と表記されています。
BOSEは電源を入れると同時に、今バッテリーが何パーセント残っているか音声で知らせてくれますが、SONYは途中のバッテリー残量がわかりません。
なんとなく何時間使ったから充電しておくか、というような感覚で使う必要あり。
重さ
SONY | BOSE | |
重さ | 335g | 260g |
重さは75g差でBOSEの方が軽い。首の疲れはどうなの? って話ですが、BOSEは何時間使ってもまったく疲れません。
乗せているのを忘れるほど存在感は薄いです。その一つの理由に、BOSEのネックスピーカーは本体に形状記憶機能があり、左右に大きく広げることができます。自分の首の太さや肩のサイズに合った調整ができるため、首へのストレスが少ない。
SONYは乗せてるという感覚が強く、この首回り(↓)が一応スポンジのような素材なのですが割と固め。ここがもう少し柔らかければいいと思います。
SONYも人間工学に基づいて設計されているため個人的にはそんなに疲れないのですが、それでもBOSEと比べてしまうとハッキリ違いが出てきます。
あのガタイの良さですのでやはり乗せてる感は出てしまいます。
音質
SONY
左右のスピーカーに備え付けた開口部から音が回り込むように響くスリット構造が魅力。
肩に乗せているのに別の場所から聴こえてくるような不思議な感覚を生み出したのはさすがSONYとしか言いようがない。
また、BOSEにはない低音の振動が素晴らしい。ウーファーの代わりとなる「音連動バイブレーション」は、アクション映画やライブ映像の低音域をしっかりと表現してくれます。
音質的には高音が強め。低音はバイブレーション機能でカバーされているため非常にバランスの良い音が楽しめます。
大音量でも音割れがほぼなく、個人的には今あるサラウンドシステムと変えてもいいくらい満足のいく音質です。
BOSE
SONYとは違い振動機能はないですが、その分上質な低音が響きます。
パワーはヘッドホンよりも少ないはずなのにこのズンズン来る感じが気持ちいい。
音楽はジャンル問わず、中低音が心地よくずっと聴いていられます。高音が強くないため、女性ボーカルの高い音が苦手な方にはピッタリ。全然キンキンしません。
しかし低音は上質なのですが、映画等を見るような迫力のある低音とはまた違うため、音量や臨場感といった迫力は感じられますが、これで映画を見てもSONYほどのその場にいる感は感じにくいです。
あくまでこちらは音楽鑑賞用なのでしょう。
遅延について
SONYは昔ながらのサラウンドシステムに採用されている2.4Ghzのワイアレス接続方式で、Bluetoothではありません。スマホ等で音が飛ばせないデメリットはありますが、その分遅延が少ない環境で楽しむことができます。
BOSEはBluetooth接続のため、スマホ等から手軽に音を飛ばして音楽が聴けます。ただし、音ゲー等の音の遅延が致命的になるゲームで使用すると若干の遅れは発生するようです。
音漏れ
どちらも同じくらい漏れまくります。
映画館並みの音を作り出すと爆音でドアを挟んだ廊下にも響き渡りますのでご注意。
ひっそりと楽しむことができる音量だとさすがに迫力に欠けます。
まとめ「SONYは映画用・BOSEは音楽用」
もともとSONYは映画やテレビ番組を視聴するためにこのネックスピーカーを制作しているようなので、当たり前といえば当たり前なのですが、この2つのネックスピーカーはそれぞれに適した特徴があるため、「どちらがいい悪い」とは一概には言えません。
どちらを買うか選ぶ際は
- テレビで映画をよく見る人は「SONY」
- 音楽をよく聞く人は「BOSE」
という認識でほぼ間違いありません。
わたしのようにどちらも! という場合は両方買うしかない・・・。
以下の記事で各ネックスピーカーのレビューを書いていますので、細かな点はこちらから確認してみてください。