BenQのモバイルプロジェクター「GS2」が2020年7月22日に発売となりました。
今回ベンキュージャパン様のご厚意によりこのGS2を使わせていただけることになりましたので、この記事では魅力をお伝えできればと思います。
4K/DLPプロジェクター日本シェア率No.1
https://www.benq.com/ja-jp/news/products/20200619_news.html
BenQといえば個人的にはディスプレイのイメージの方が強いのですが(わたしの現在のディスプレイもBenQ製)、実はプロジェクターも凄いんです。
ベンキュージャパンは2019年に4Kホームプロジェクターの日本、アジア太平洋、中東、アフリカで販売台数No.1になっており、2020年第1四半期においてもNo.1を獲得しています。
日本国内のマーケットシェア率も55.7%で1位を獲得しています。
4Kの本格的シネマプロジェクターや、ビジネス向け、野外でも使えるモバイルプロジェクターなど様々なシチュエーションに合わせたラインナップ。
きっとBenQの中にあなたの欲しいプロジェクターが見つかるはず。
BenQ GS2
製品仕様
投写システム | DLP |
解像度 | 720p (1280 x 720 ピクセル) |
投影サイズ | 30インチ~100インチ |
ズーム比 | 固定 |
レンズ | オートフォーカス |
輝度 | 500ルーメン |
コントラスト比 | 100,000:1 |
ディスプレイの色 | 10億7000万色 |
アスペクト比 | 16:9 |
光源 | LED |
光源寿命 | 20,000 / 30,000時間(通常/エコ) |
投写比 | 1.3(約2.3mで80インチ) |
サイズ (W x H x D) | 139 x 144 x 139 |
重量 | 1.5kg |
入力対応解像度 | VGA(640 x 480) to Full HD(1920 x 1080) |
スピーカー | 2w×2 |
OS | Android6.0 |
WiFi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac, 2.4G/5G |
Bluetooth | 4.0 |
防水 | IPX2 |
開封&外観チェック
外箱の中には、お弁当が入っていそうな可愛らしい布製のケースが。
屋外での使用が想定されているので、バッグのように持ち運びできるのはいいですね。
中に本体と付属品が入っていました。移動が可能な仕切りがあり綺麗に整理することができます。
付属品
- 電源アダプター
- 電源コード類
- キャリーバッグ
- リモコン
- WDR02U(無線ドングル)
- 説明書類
※電源ケーブル類が3種類付いてきますが、その内2本は外国用です。
もちろん説明書は日本語にも対応していて、操作方法等が20ページ以上にわたって書かれています。
本体を見てまず驚かされたのは表面の質感。ゴールドともシルバーとも言えぬ絶妙なカラーリング。
周りのベージュカラーとのマッチ具合がたまりません。
この金属チックな仕上げ、そしてが細かい無数の傷跡のようなラインによりチェック柄に見えるデザインはおしゃれとしか言いようがない。
個人的にこれはカッコいいというよりも「可愛い」という分類に入るのではないかと思っています。
この小さい四角いフォルムとこの柔らかいカラーリングがお見事。
側面はこのようになっており、カバーを外すといくつかの端子が現れます。
端子類
- WDR02U(無線ドングル)スロット
- オーディオ出力(3.5mm)
- HDMI
- USB-C
- USB2.0 Type-A
上部は電源ボタンなどのスイッチ類。
バッテリー残量は投影先の画面で1パーセント単位で見ることができますが、このランプでだいたいの残量もわかります。
基本的に操作は付属のリモコンで行います。直感的でわかりやすい作りです。
底には三脚用のネジ穴が付いているので、もし三脚があればそこに固定することも可能です。
三脚だと高さ調節や向き調節も簡単ですし、使わないときにコンパクトに収納できるのでおすすめです。
スタンド部分は、15度の調整可能なチルト脚になっています。
微妙な角度調整には地味に助かる機構です。
ちなみに充電は後ろ側から。
マグネット式の脱着になっているので、充電中にケーブルに脚を引っ掛けたとしてもすぐに外れる安心仕様。
少し高いところに置いておいても落下の心配がぐんと減ります。
お子さんがいる家庭にはいいかもしれませんね。
BenQ GS2の魅力ポイント
ワイヤレス投影
付属のWDR02U(無線ドングル)を取り付けることによってワイヤレス機能が使えるようになります。
それにより、iOSやmacOSには「AirPlay」という家庭内のネットワークを経由して他の機器でストリーミング再生する機能があるのですが、その機能が使用可能に(Androidも同等機能が使用可能)。
この機能では、YouTubeやローカルストレージ内の写真や動画が再生可能です。
設定は画面に従って行いますが、説明書にも詳しく書いてあるのでとても簡単です。
iPhoneでワイヤレスでのミラーリングをやってみましたが、レスポンスがとてもいいことに驚きました。スマホでの操作がほとんど遅延なしで投影されます。
YouTubeの再生もスマホアプリから再生するだけなので簡単。
意外だったのはKindleアプリもミラーリングできたこと。やる機会はそこまでないですが大画面で漫画を読むことも可能。
スマホと同じ画面が映るので、拡大しても反映されます。
みんなで集まったときにスマホ内の写真や動画をGS2を使って簡単に大画面で映し出すことができるのは楽しそうですね。
注意
ワイヤレス投影は、iTune store、Google Movie、Huhu、Netflix、AmazonPrimeビデオのビデオ再生には非対応
一応試しましたがやはりダメでした。
プロジェクター内アプリでの視聴
画面ミラーリングでは基本的に写真やYoutubeだけの再生しかできませんが、もちろんプロジェクター内のアプリで様々なコンテンツも視聴可能です。
例えば
- YouTube
- Netflix
- Hulu
- AmazonPrimeVideo
これらのアプリがあるのは確認できました。
探したのですが残念ながら「U-NEXT」「dTV」「dアニメストア」などはなさそう。
USB-C、HDMI端子搭載
GS2にはUSB-C、HDMI端子が搭載されています。
先ほどワイヤレス投影ができる点をお伝えしましたが、物理的にスマホやPCと接続することでその画面をミラーリングすることができます。
MacとUSB-C接続してみましたが、画面右上の「AirPlay」にて画面出力するだけで映し出されました。
※画面の映像は荒いですが、実際は綺麗に投影されています
スライドで比較
PCの画面がそっくりそのまま映せるので、ワイヤレス投影だとYouTubeやローカルストレージのみの再生しかできないという縛りがありましたが、ケーブル接続の場合、基本的にどのコンテンツでも投影可能です。
なのでアプリがなかったU-NEXTの映像もばっちり流せました!
Bluetoothスピーカーとして。またBluetooth機器と接続可能
GS2をBluetoothスピーカーとして使用することが可能な上に、自分が普段使っているBluetoothスピーカーやヘッドホンと接続してそこから音を出すことも可能です。
プロジェクターに自分のお気に入りのスピーカーやヘッドホンを接続して本格的に映画が観たいという方には嬉しいですね。
やり方は設定のBluetooth項目を選びペアリングするだけ。今手元にあるBluetooth機器がAirPodsProだけなのでこれで試してみました。
一度ペアリングしてしまえば次回以降の接続はすぐにできます。
ちなみにBluetooth機器で繋ぐと音の遅延(音ズレ)はあるのか気になったのですが、今回AirPodsProで試したところわたしの環境では一切音ズレはありませんでした。
細かく見るとズレはあるのかもしれませんが、口の動きと声はばっちり合っているように感じました。
アイプロテクションセンサー
https://www.benq.com/ja-jp/projector/portable/gs2.html
人とプロジェクターの距離が30~50cmになるとLEDライトの投写を一時的にオフにしてくれる機能「アイプロテクションセンサー」が搭載されています。
小さい子どもがプロジェクターの前に立ち、光をじっと見てしまうということがあるかもしれません。
そんな時に自動でライトがオフになり目を守ってくれる機能です。
500ルーメンはかなり明るい部類に入りますから、このような安全機能があると助かります。
また、GS2は自動で快適な明るさに調整してくれるので子どもだけではなく大人の目にも優しいプロジェクターです。
衝撃に強く・防水機能あり
GS2は「IPX2」の防水規格に分類されています。
IPX2というのは、「15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水滴から保護」とされています。
雨のような水量を長時間当てるのは厳しいですが、ちょっと水をこぼしてかけてしまったくらいだったら大丈夫だと思われます。
また衝撃にも強くなっており、0.5m(50cm)からの落下に耐えられる作りになっています。
バッテリー内蔵
バッテリー内蔵のなにが一番嬉しいかというと、使用時にケーブル類が不要なこと。
たとえ屋外で使わなくても、ケーブルは充電の時だけに使えば取り回しが凄く楽。
最大3時間のバッテリー持ちなので、大抵の映画なら一本は余裕で見ることができるでしょう。
実際にGS2を使用で映画を見た感想
90インチで投影
90インチのスクリーンを持っているのでこれを使って映画を見てみます!
単焦点(ズームがない)のため100インチで投影する場合、スクリーンから約2.8m離れた位置にプロジェクターを設置します。
三脚穴がやはり便利
三脚穴があるのは個人的にはすごく助かる部分でした。
以前買った安物のプロジェクターは三脚穴がないので置き場所に困り色々棚を積み上げて使っていましたが、今後みなさんもプロジェクターを選ぶ際はネジ穴があるのか確認した方が絶対にいいですよ。
オートフォーカスが優秀
画面のオートフォーカス機能が優秀でした。
まず起動時に自動でピントを合わせてくれます。
またプロジェクターを動かした際も、リモコンの右上を押すことでピントを合わせてくれるのですが、これほど便利だとは思いませんでした。
さらにそれだけではなく、「自動台形補正」機能も搭載。
上から見下ろすように投影した場合や、下から見上げるように投影する場合に自動的に綺麗な長方形に整えてくれます。
これがないプロジェクターの場合、いちいち設定画面から手動で補正する必要があります。
発熱やファンの音
正直驚きました。
ここまで静かなのか・・・! と。
以前使っていた安物中国メーカー製は常時ファンの音が「ファアアアア」と鳴り響いていたのですが、排熱のためにはそれが普通だと思っていました。
しかしGS2は耳を澄まして聞かないとほぼわからないほど静か。おそらく顔の横にGS2を置いて映画を見てもファンの音は気にならないのではないでしょうか。
確実にエアコンやわたしのパソコンの音の方がうるさいです。
発熱は周りがゴム素材のおかげか、不思議と熱さは感じませんでした。
画質
4Kの時代に720p (1280 x 720 ピクセル)ってどうなんだろうと思われている方はとても多いと思います。
個人的に今まで中国メーカーの激安プロジェクター(720p)を使っていたのですが、その画質でも十分綺麗だと思っていました。
もちろんGS2はそれよりも劣ることなどあるはずもなく、きめ細かい美しい映像を見ることができました。
その理由としては、約10億7000万色に対応する色再現性。
10億色超え対応のプロジェクターは現行の4Kホームプロジェクターと同じなので色合いが抜群なんです。
なんか色が薄いなーとか、テレビで見る時と色が違うなーというのが少ないわけです。
(さすがに壁に映すとゴツゴツ感は感じます)
投影サイズを大きくすればするほどドットは大きくなるのですが、最大の100インチに近いサイズでもスクリーンの目の前に立たなければドットは見えません。
正直家で観られるならこれで(720p)十分です。
でもHD画質でこれだけ綺麗ならそれ以上のものはどうなっちゃうの??と疑問もある・・・。
いつかは4K試してみたい・・・。
BenQ GS2 レビューまとめ
良かった点・気になる点
良かった点
- ワイヤレス投影は便利
- Bluetooth機器が使える
- USB-C対応
- バッテリー内蔵
特に気に入ったポイントは以上の4点。
色々詰め込まれていて自分にはもったいないプロジェクターなのですが、とにかくGS2の良さはケーブルレスで楽しめる点にあります。
バッテリー内蔵でBluetooth機器が使えるとここまでストレスフリーなのかと感動しました。
YouTubeやNetflix、AmazonPrimeビデオなどの基本的なアプリは入っているので、これだけあれば十分に楽しむことができるでしょう。
気になった点
- リモコンの操作感
- USB-Cでも充電したい
リモコンですが、音量ボタンはあるのですが「再生」や「早送り」「一時停止」などがないのが気になるポイント。
AmazonのFireStickのリモコン。あれが使いやすい正解のかたちな気がします。
そしてUSB-C。もしこのポートで充電ができれば持ちだすときに荷物が減るのと、部屋の電源コード類を片付けられるので非常にうれしいです。
こういうのが欲しかった
USB-C、HDMI、Bluetooth。
欲しい端子は一通り揃っている。そしてワイヤレスでも気軽にミラーリングできる。
1.5kgと重量も軽く邪魔にならない、尚且つおしゃれなデザイン。インテリアとしても映えます。
使いたい時に気軽にすぐに使える、そんなプロジェクターです。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
以上、BenQ モバイルプロジェクターGS2のレビューでした!