現在低価格から数万円まで、本当に様々な完全ワイヤレスイヤホンが登場しています。
その中でも個人的に買ってみた完全ワイヤレスイヤホン界の3種の神器、AppleのAirPods、beats by dr.dreのPowerbeats Pro、SONYのWF-1000XM3。
万を超えるワイヤレスイヤホンの中で、特にこの3製品が熱い争いを繰り広げている気がします。
この記事では以下の5項目を評価していきます
取り上げるポイント
●操作感
●取り付けやすさ、フィット感
●持ち運び
●遮音性
価格帯はそこまで大きな違いがなく、買うならどれがいいのか探している方にこの記事が参考になったらと思います。
AirPods・Powerbeats Pro ・WF-1000XM3の比較
音質
AirPods | Powerbeats Pro | WF-1000XM3 |
AirPods
AirPodsはお世辞にも「音質すげぇいいぞ!」とはおすすめできません。
音量を上げればもちろん迫力は出るものの、「これ!」という特徴がない。悪く言えば割とスカスカした音。他の2製品と5000円開いているというのもありますが、音の良さという観点でイヤホンを選ぶならおすすめしません。
もちろん凄く悪いという意味ではないんですが、音質に期待すると「うーん」となるので、あくまでファッション&移動時に付けるという心構えで購入してください。
※AirPods独自のイコライザ設定はなし。iPhone側の音の設定のみ
AirPodsの音質に向いている人
Powerbeats Pro
その点Powerbeats Proは低音に特徴があり、ロックサウンドではズンズンとした心地よい低音が響きます。
かといってボーカルが弱くなることもなく、AirPodsよりは伸びがあるので聴きやすい印象。
たくさんあるレビュー記事の中には「ドンシャリ系」という表現が多いですが、わたし的にはシャリはそこまで感じず、耳に刺さる感じも一切ありません。
※イコライザ変更不可。
Powerbeats Proの音質に向いている人
WF-1000XM3
WF-1000XM3は個人的に一番聴き疲れしないまったりとした音質で、同価格の有線イヤホン級に良い。何かに秀でているわけではないけれどどんな曲にも合わせてくれる優等生といった感じ。
アコースティック系の曲を聴くとその場の空気感が伝わってとても心地良いです。
AirPodsを使ってからこちらを使うと、「あれ?ワイヤレスイヤホンってこんないい音出るんじゃん!」と驚くはず。
※アプリでイコライザも変更可能
WF-1000XM3の音質に向いている人
操作感
AirPods | Powerbeats Pro | WF-1000XM3 |
AirPods
AirPodsは一回タップして停止、ダブルタップで次の曲など、使い方は非常にシンプル。
誤操作も特に起こらず安定感があります。
ただし音量調節はスマホ等のデバイス側から操作が必要というのはマイナスポイント。
Powerbeats Pro
Powerbeats Proはすべて物理キーなので今まで使ってきて誤操作はゼロ。
特に嬉しいのは音量調節ボタンも付いている点。
音量ボタンの「+」「-」どっちかな?というのも前側が「+」になっているので感覚的に掴みやすいのもGOOD。
せっかくのワイヤレスですから、すべてイヤホン側で操作できるのは本当にありがたいです。
WF-1000XM3
WF-1000XM3はタッチ操作になります。
右側のイヤホン:1回タップで「再生/停止」、2回で「曲送り」、3回で「曲戻し」とシンプル。
左側のイヤホン:タップごとに「ノイズキャンセリング」「アンビエントサウンド」「ノーマル」と切り替えられる。
これだけの機能がありながら、「音量調節」はないのは残念。再生デバイス側での操作が必要です。
タッチ操作にも若干デメリットが。
この丸い部分にタッチするわけですが、そこそこ大きく感度がいいので気をつけていないと誤操作がありそうです。
付けやすさ、フィット感、耳の痛み
AirPods | Powerbeats Pro | WF-1000XM3 |
AirPods
AirPodsは取り付けやすさはおそらく3種の中で一番良いです。
ただしフィット感は人それぞれ。長時間付けているのがきつい可能性あり。
というのも俗に言うカナル型ではないので、イヤーピースがなくプラスチックのボディがそのまま耳に当たるんですね。
わたしの場合、手軽に付けられるのは良いものの、AirPodsは耳が痛くなるので1時間付けていることができません。
一応こういう商品が出ているので、気になる方は装着してみると改善されるかも。
純正状態で評価すると総合的にちょっと悪い。
Powerbeats Pro
Powerbeats Proは完全ワイヤレスイヤホンの中で珍しいイヤーフックがある製品。
これが最初は良かったのですが、取り付けが段々と面倒になってきます 笑・・・(片手で付けられます)
ただその分ガッチリと装着できるので、落ちちゃうんじゃないかという心配は皆無になるのでは?
イヤーピースが数種類付属しているので、基本的には自分にピッタリ合うものが見つかると思います。
ちなみにこれもわたしの場合ですが、フィットしたイヤーピースでも1時間超えると耳が痛くなってきます・・・。
WF-1000XM3
WF-1000XM3の装着の方法は多少クセがあり慣れが必要ですが、片手で装着可能です。
さすがSONYというだけあって、替えのイヤーピースがめっちゃ付属します。
付け心地が想像以上に良く、3時間付けていてもまったく耳が痛くならなかったのは感動でした。
3製品の中で一番ナチュラルに装着できるのがこれですね。
持ち運び
AirPods | Powerbeats Pro | WF-1000XM3 |
AirPods
AirPodsのケースは非常に小さいのでどこでも入ります。
どのポケットにも入りますし、目立ちません。
Powerbeats Pro
Powerbeats Proは膨らんだ形、なおかつ一番デカイ。
イヤーフック付きのイヤホンということもあるのですが、ズボンのポケットにはまず入りません。
薄いカバンや、手ぶら移動の人には不向き。
WF-1000XM3
WF-1000XM3は片手に収まる程度のサイズ。
厚みはないので小さいカバンにも入ります。デザインも蓋部分の色がゴールドでオシャレですね。
一点言うことがあるとすれば、底が丸くなっているので、ケースを立てることができないというのが気になりました。
遮音性
AirPods | Powerbeats Pro | WF-1000XM3 |
AirPods
AirPodsは遮音性はほぼなし。
外の音がけっこうダイレクトに入ってきます。
これが逆に良い点もあって、外で歩く時に遮音性が高すぎると危険察知できないので、これだと安全。
※音量が大きいと音漏れの危険あり。
Powerbeats Pro
Powerbeats ProはAirPodsよりは遮音性は高いですが、外の音はある程度入ってきます。
ノイズキャンセリング機能はないので、電車やバスの騒音をかき消すことができません。
WF-1000XM3
WF-1000XM3はこの3製品の中で唯一ノイズキャンセリング機能が備わっています。
電車などでは使う機会がないのですが、わたしの部屋の足元にあるファンのうるさい自作PCの音、頭の真上にあるエアコンの音は「完全に」消えます。
このイヤホンは「ノイズキャンセリング」機能と、もう一つ「アンビエントサウンド」という2種類を切り替えられます。
アンビエントサウンドは「外音取り込みモード」のことで、音楽と外の音の両方を取り込むことができ、外で使う時の安全性も確保されています。
この小さいイヤホンでここまでノイキャンできるのは感動モノですよ。
AirPods・Powerbeats Pro ・WF-1000XM3の比較まとめ。この中のおすすめは?
この3製品の中でおすすめを聞かれたなら、確実にWF-1000XM3だと答えますね。
総合的な音の良さ、装着感、そしてノイズキャンセリング。
完全ワイヤレスでこのノイキャンの威力は凄まじい。限りなくヘッドホンのノイキャンに近く、部屋から音が消えるその瞬間は毎度「おお・・・!」となります。
音量ボタンこそ付いていないのは残念ですが、ここは次期製品に期待です。
Powerbeats Proと同じ価格なので、この2種で迷っているのであればぜひ「WF-1000XM3」を選んでみてください。
以上、AirPods・Powerbeats Pro ・WF-1000XM3を実際に使ってみての比較レビューでした。