音質チューニングやカラーなどを、ロックバンドグループ「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野氏自らが監修したAVIOTのTE-BD21j-pnk(ピヤホン3)。
多くの著名人から愛され音質に定評のあるピヤホンシリーズの新製品。
年末届いた瞬間に謎の初期不良があり交換品が年をまたいでしばらく経ったあと、やっと届いて試すことができました。
3基のドライバーを搭載した新型ピヤホンの使い勝手や音質はどうなのか、レビューしていきます。
AVIOT TE-BD21j-pnk
基本情報
基本仕様 | |
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ドライバー | φ8mmダイナミック型及びバランスドアマチュア型ドライバー によるハイブリッドタイプ |
感度 | 92±3db |
インピーダンス | 32Ω |
最大入力 | DC5V/500mA(Max) |
通話用内蔵マイク | Qualcomm® cVc8.0ノイズキャンセリング |
バッテリー容量 | イヤホン片耳50mAh/ケース500mAh |
最大通話時間 | 6時間 |
最大連続再生時間 | 9時間 |
イヤホン本体 充電時間 | 約1.5時間 |
充電ポート | USB Type C |
防水規格 | IPX4 |
バッテリーに関しては、最大9時間の連続再生が可能になっており、ケース込で最大45時間再生も可能です。
45時間も聴けるのであれば旅行に行く時も充電をあまり気にする必要もなさそうです。
充電方式はUSB-Cになっています。
ガイドの声が凄い
アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場する常守朱(CV:花澤香菜)がガイドとして登場します。
これはピヤホン3と呼ばれる本製品「TE-BD21j-pnk」のみで、通常版の「TE-BD21j」は名前非公開の方がガイドの声になっています。
「接続しました」「アンビエントマイク」「電源ON」など、海外製のイヤホンだと英語で案内されることもありますが、そういった声が花澤香菜さんの声になります。
またアプリ「PNK CHANGER」を使えば、同アニメ「PSYCHO-PASS」のドミネーター(CV:日髙のり子)によるガイドに切り替えることも可能です。
これだけでこのイヤホンを買ってよかったと思える人も多いのではないでしょうか。
付属イヤーピースの種類も豊富
標準イヤーピースS/M/Lの他に、フォームイヤピースS/M/Lがそれぞれ1セットずつ付属しています。
最近はやりのフォームイヤピース。低反発の素材を使用していて耳にぴったりフィットするため遮音性の向上や、その結果今まで聴こえなかった音が聴こえたりとメリットも多い。
個人的には標準イヤーピースよりもフォームイヤピースの方がおすすめです。
デザインがカッコイイ
外装全面に航空機グレードの高品位ジュラルミン素材が使用されていて高級感が他のプラスチックケースのイヤホンと比べて段違いです。
実際重さはややあるものの、コンパクトさでは他のイヤホンよりも小さいかもしれません。
イヤホンはケースと同じ配色で美しい。端から端まで細かくデザインが変わっているため飽きの来ないボディになっています。
イヤホンサイズはやや大きめ。3基のドライバーが積まれていることを考えればこのくらいのサイズになるのは必然でしょう。そのため耳に付けている時は、やはり常時イヤホンの存在は感じます。
ケースの蓋はスライド式。蓋の開け閉めすらコンパクト。ジュラルミン素材のため開け閉めする時の「シャキッ」とした感触が心地よいです。
音質に付いて
最初はフラット気味だなーと思いました。解像度が高いのはわかるのですが、どこか飛びぬけて強い音があるわけでもない感じ。いい音だけど何か物足りない。
そこで専用アプリを使ってみました。
ここでは音量やボタンの設定などができるのですが、イコライザーの調整ができるんです。
当然と言えば当然ですが、やはりデフォルトの音は何も調整されていない完全フラットの音でした。
このアプリでは9個の設定があり、左上がデフォルトのフラット、右下がカスタマイズになっていてその他はすでにチューニングされた音になっています。
個人的に気に入ったのは上の画像にある「Natural」。これが一番好みで迫力のあるキラキラとした音になりました。全イコライザー設定の中でも一番音の解像感を感じることができ、ボーカルも近い。
これとデフォルトの音を切り替えながら聴いてみましたが、違い過ぎて笑いが出るくらいです。めちゃめちゃ良き。
アプリの存在を知らなかった人は絶対に使ってみてほしいですね。
気になったポイント
唯一気になったのは、イヤホンの出し入れのしにくさです。
ケースの構造上、取り出すときに必ずイヤホンの側面を摘まむ必要があります。操作がタッチセンサーのため、出すときにかなりの確率で「アンビエントマイク(外部音取り込み機能)」が切り替わってしまいます。2秒ほどタッチすると切り替わるのですが、なかなかこれに触れずに取り出すのが大変。
ケースに戻す時も、耳から取ったそのままの形(流れ)でケースにしまいたいのに、イヤホンの向きを180度回転させないといけません。文章じゃ伝わらないと思いますが、使ってみると何のことかわかると思います。
さいごに
ケースの取り出しにくさに関しては今度の製品でどうにかしていただきたいのが本音ですが、音に関しては非常に満足できるものでした。
前期種で少し問題になっていた接続切れの問題は今のところ一切ありません。
曲によっては3,4万円の有線イヤホンクラスほどよく聴こえるので、有線にこだわる必要もほんと今はなくなりました。スマホから無線で音を飛ばしてここまで良い音になる時代が来ていることが嬉しいですよね。
ぜひAVIOTのTE-BD21j、お試しください。